俺は、君のためにこそ死ににいく
タイトルが嫌でなかなか腰が重かった.
見るとずっと涙ぐんでしまっていた.
岸恵子御年74歳.
この物語の語り部である鳥濱トメ役.
話は戦争末期で年齢は40代後半の役.
それでも配役としては年齢の乖離が甚だしい.
舞台ではないのです.
絶対脚本兼プロデューサー石原都知事の願望が入っていると思いました.
調べるとやはりそうだった.
石原慎太郎と岸恵子は同い年.
石原が青春時代に見た憧れの女優さんなのでしょう.
映像では40代後半とは言えないが50代には見える.
バケモノ級の若さと美貌である.
こんな,ばぁちゃんは妖怪と言っていい.
しかし岸の喋る鹿児島弁はあまりにも変ではないでしょうか.
言葉は共通語でイントネーションは方言という難しいことをやらなければいけないのでしょうが,それにしても...
都知事も公務ほったらかして映画作らなくてもねぇ.
週に何日かしか都庁に来ないそうだが.
引きの絵が多くてアップが少なく誰が誰か分かりにくい.
おそらくいろんなエピソードの連続だから具体的な主人公はいないとの考えなのでしょう.
でもねぇ.
みんな坊主頭だし服もあんまり替わらない.
帽子かぶってたり,もんぺだったり.
テレビでの放送は困ると思います.
演出のせいなのか妙に演技が下手に見えるところが多々ある.
何でなのか.
田端絋一少尉(筒井道隆)の落下シーンはさすがにCGっぽい.
戦闘シーンはよくできていると思う.
隼の造形も本当に作っただけある.
思想的にそれほど偏っているとは思えない.
が特に左の人から批判されるのでしょうね.
鳥濱トメの見た特攻隊員たちの姿なのだが,
太平洋戦争の本来の目的や特攻の意義.
どう負けるかなどの話が少し出てくる.
受け入れられない人は受け入れられないでしょう.
軍神として年上の人からも父親からも敬語を使われる.
その後特攻くずれとさげすまされ,生き残ったものの後ろ暗さと罪悪感.
そして生きる希望の消失.
そこまで描いている.
戦争によってさまざまな傷跡を残し,中には精神が崩壊した者もいる.
あほな作戦だっただけどそれ故に現在がある.
歴史の連続として今がある.
そう言っているように感じられました.
少し石原慎太郎にやられたかな.
大西瀧治郎海軍中将(伊武雅刀)ど迫力の切腹シーンであります.
初稿2007/05/31
第2稿2007/06/19



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