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2007年04月 アーカイブ

 はじめに

映画に関する書き込みを見ると否定的な意見が多いと思います.
読んでいる人を不快にさせるほど苦情を書き連ねる人もいます

不満を書く方が書きやすいのは確かです.
「感動した」だけでは文章になりません.

言葉で友達に喋るのはいいですが,
実際に文章にするとかなりキツくなります.

確かにつまらない映画もあります.
何よりその人の読解力不足のため面白くないのかもしれません.
描かれている文化や社会の背景といった知識や経験の少なさのためかもしれません.

突っ込みどころいっぱいですと書く人がいます.
でも具体的なことは書いていない場合が多い.
知りたいじゃないですか.

先が読めたとか結末は予想できたとかもあります.
いったいどの段階でできたのでしょう.
知りたいものです.

というような不満をここにぶつけてみたいと思います.
「ここが分からない」
「ここを突っ込みます」
「ここで読めました,やっぱり読めませんでした」

特にツッコミ入れます.
意図的にも入れます.
こじつけでも入れます.

でも優しさ愛情はこめたいと思います.
「ツッコメ!映画」

 ロッキー・ザ・ファイナル


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ロッキーから30年.
登場人物もみな年をとっている.
人生の黄昏どきにいるわけである.
墓地や思い出の地の今を映すことで黄昏を十分演出しています.

その黄昏にいかに適合するかが多くの人たちなの課題なのだが...
ロッキーはさらに挑戦しようとする.
メチャメチャアメリカ的.

アクション映画の主役を60歳にしてこなすスタローンそのものです.
そしてもうひとつスタローンの実生活を投影してるのが息子.

有名人の子供は辛い.
天才の2代目は普通の人.
それなのに常に名前が付いてくる.

結局反発していた息子ロバートは会社を辞めてロッキーのサポートへ.
これではニートフリーターを肯定してしまいそうだ.
でも実際の2代目はこれが多い.
ピカソ美空ひばり手塚治虫...
初代の残したもので食っていく.

最初のロッキーを踏襲したシーンがけっこう出てきます.
人物を小さくして町並みを映すとか.
肉を殴るとか.

肉殴っては商品にならないでしょう.
一つの肉はけっこうな値段だと思うし.
それ以上に衛生面で問題あり.
冷蔵庫内で汗の染みついたグローブやシューズでうろつくのは...

30年前ならいざ知らず現在は無理でしょう.
生卵飲むのも体を作るにはしないこと.
普通は白身だけを飲むと思う.

ロッキーのレストランにはチャンピオンベルトがいっぱい.
WBCとか認定団体が出ている.
しかし試合のときはWBCとかWBAとかIBFなど出てこない.
単にヘビー級世界チャンピオン.
仕方ないのかもしれないが...

ラスベガスの名物リングアナ,
マイケル・バッファーはうまく避けてアナウンスしていた.
これは本物でK-1でもお馴染み.

さて相手役のヘビー級チャンピオン,ディクソン.
アントニオ・ターヴァーは前ライトヘビー級チャンピオンらしい.
ライトヘビー級ってヘビー級より2階級も下.
79キロくらい.

アナウンスでは220ポンドくらいに言っていたが,
それだと約100キロ.
とてもそんなには見えない.
ロッキーは217ポンドと言っていた.
どう見てもロッキーの方が大きく見える.

大きく見せるためか余分な脂肪が付いていて,
おなかポッコリ.
とてもスピードを武器にするボクサーには見えません.

もう一つ,肩が前に出てます.
あれだと肩の可動域が狭まってスムーズな動きがしにくいと思う.
伸びのあるジャブや打ち抜くストレートは無理ではないでしょうか.

スタローンは公開直前HGH(ヒト成長ホルモン)所持の罪で,
オーストラリアで逮捕されたとか.
ハリウッドではちょっと前まで若返りの薬としてもてはやされたそうです.
元々は小人症などの治療薬.
それを成人に使うと肌の張りや筋肉が付くのだとか.
その後副作用の問題がいろいろ出ましたが...

他にも多分薬剤使っているのでしょうね.
命削ってやってます.

ボクシングライセンスをめぐる審議のシーン.
結局挑戦する権利を認めてロッキーに押し切られます.
でも一番審議しなければいけないのは生命の安全のはず.
その部分がありません.

実際ボクシングでは人が死にます.
そして結果的に殺した方のボクサー生命まで奪います.
死なせたボクサーはほとんど大成してません.
例外はありますが心に深い影を落とすようです.

ですから実際のボクシングではすぐに試合を止めます.
ロッキーの2度目のダウンで普通ならKO負けになっているでしょう.

エキビジョンでポイントを付けるのが普通かどうか知りませんが,
あのポイントも変です.
95対94となっています.
両者ともにダウンしているのでこんなポイントにはならないでしょう.
1度ダウンすれば10対8になります.
正確なダウンの回数は分からないので間違いかもしれません.

日本の配給会社は「ファイナル」って名付けて,
次,作ったらどうするのだと思いました.

が命削ってアクションするスタローン.
物理的に次はないのかもしれません.

といろいろありますがやはり最後はウルウル来てしまいます.
最初のロッキーを見て泣いた人,素直に泣いてください.

エンドロール
ロッキーのおかげでフィラデルフィア美術館は観光名所.
ああやってみんな両手を上げるのでしょう.
行ったらやっぱりやるな.うん.


初稿2007/4/21
第2稿2007/4/25

ロッキー・ザ・ファイナル
ロッキー・ザ・ファイナル
[シルベスター・スタローン,江崎 リエ]
ザ・ベスト・オブ・ロッキー~ロッキー・ザ・ファイナル オリジナル・サウンドトラック
ザ・ベスト・オブ・ロッキー~ロッキー・ザ・ファイナル オリジナル・サウンドトラック
[サントラ,ディエッタ・リトル,ネルソン・ピグフォード,サバイバー,ジェームス・ブラウン]

 ブラッド・ダイヤモンド


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アフリカは遠い.
名前は変わるしどんどん数は増える.
内戦があってもどこか遠いこと.
なぜそうなったかなど全く分からない.
新聞報道はあってもテレビの報道は少ない.

内戦の理由は分からないけれども先進国の経済が内戦を助長している.
天然資源が産出するためにそれが武器購入に使われる.
なければ貧しくとも命が紙くず同然にはならないのではと思ってしまう.

バンバン銃撃戦がある.
これでもか.
でも同じ民族同士で殺し合いをする悲惨さを描くには必要ですね.
少年兵もひどい話ではある.

ダイヤモンドを巡る登場人物たちの思惑の絡み合い.
143分.
長い社会派ドラマである.
しかし全く飽きさせない.
さまざまな要素が上手く入っていて,
エンターテイメントとしてもちゃんと成立している.
泣けました.

100万人収容の難民キャンプ.
これってどんな運営をしているのか.
水や食料の配布にしてもものすごい量だし,
治安の維持も大変.
それ以上にゴミや糞尿の始末.
衛生上の問題が必ず出てくると思う.
これだけでもドキュメンタリー一つできますね.

町中でロケット砲をバンバン撃つ.
まるで家を壊すために撃っているようだ.
目的があんまりないように見える.
反政府軍にとってはいくらなんでももったいないでしょう.
銃弾に比べたらかなり高いだろうし.
絵的にはその方がいいのだろうが.

反政府軍の大尉(アーノルド・ヴォスルー)にソロモン(ジャイモン・フンスー)がスコップで襲いかかる.
スコップで殴ってもダメだと思う.
必ず柄が折れます.
スコップの使い方は刺すのが正しいと思う.
これなら致命傷を与えられる.

血も涙もないアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)が最後にソロモンにダイヤを託す.
これをどう見るか.
映画的な感動シーンの一つだろうか.

多くの人は死期が近付くと他人に何か施しをしたくなるものらしい.
たとえ悪人でも.
そう考えると自然に感動できます.

アーチャーがしたたった血の付いた土をつかむ.
アフリカの地が赤いのはアフリカ人の血が染みているから.
そう大佐が言ったように結局アフリカから出ることはできなかったわけですね.

ダイヤモンドという人間の生存には何も寄与しないものが,
村を焼き市民を虐殺し子をさらって洗脳して兵士にする.
この映画みてもやっぱりダイヤ欲しいって思う人多いんでしょうね.
諸悪の根源は消費者.


初稿2007/04/25
第2稿2007/4/26.


 大帝の剣


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興行成績もふるわず.
いろんな声も否定的.
でもそこそこ楽しめました.

タイトルだけだと中国の時代劇かと思ってしまう.
でも原作は夢枕獏
原作は読んでいません.

確かに阿部寛は実際もかなり大きい.
しかしそれ以上に大きく見えるように撮っていました.
が...造形がやはり安っぽい.
特に大剣.
何度もアップがある非常に重要なアイテム.
そのの部分がいかにも樹脂で作ったようである.
安っぽい.

特殊メイクもいかにも作り物っぽい.
眉や頬が動きません.
一昔前ならいざ知らず現在はみなこういうものに慣れてます.

ワイヤーアクションもいかにも吊してます状態.
これは操作がかなり下手です.

江守徹のナレーター.
これも...
別に本人が悪いわけではない.
時代劇なのにSFということでその違和感を和らげる目的なのでしょう.
説明が多いと余計安っぽくなる.

原作はどうなのかわからません.
が,日本に連れてこられた黒人が持っていたという大剣.
黒人が献上品ということから奴隷かそれに近い人でしょう.
そんな人が持っているか?

そもそも伝説の神器をなぜ日本に持ち込まなければいけないのか.
その他二つの神器がなぜ日本にあるのか.

徳川を打倒するために海外勢力を利用するのは分かる.
でもロプノールまで行くのは遠すぎ.
そこから軍隊動かしたら日本までの経路上のすべての国と戦う可能性が.
そんなことしないでしょう.
そこまでやれるのなら日本まで支配下に置こうとするでしょうね.

佐助(宮藤官九郎)は大剣を持ち上げることもできないのに遠心力で大剣を源九郎(阿部寛)まで投げる.
それは無理でしょう.
しかも巨大化した破顔坊(竹内力)の手の届かない上空まで.

さらに破顔坊はジャンプ力があるのに手が届かない.
何とご都合的な.

源九郎も一度死んだのに,
ほとんど何の説明もなく生き返っては子供の教育に悪いです.
最近は死んでも人は生き返ると思っている子がかなりいるとか.

天草四郎(黒木メイサ)もなんで出てくるんですかねぇ.
島原から脱出していたら血眼で追われるだろうし,
うろつくにはそれを支える組織や経済力が必要だと思うが.

でも黒木メイサが出るのはよろしい.
女性は二人だけ.
やはり花がないとね.

宮藤官九郎の情けなーい忍者姿は好感持てる.
杉本彩もっと見せなさい.

ラストは続編への布石か.
でもこの興行成績では次はないでしょう.

さて時代劇などにはつきものの脇を固める個性派俳優.
往年の役者は次々に鬼籍に入りました.

そんな中で大倉孝二遠藤憲一などこういう俳優が出るのはうれしい.



初稿2007/04/26


 蟲師


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この映画で出てくる景色は実に濃厚です.
そして家屋もセットもあるのでしょうが,
足音の響きなどがよく採れています.

またVFXが凄い.
アメリカ的なごてごてした存在感はありません.
儚い水墨画のようです.
蟲の描写.
文字の動き.
虹蛇の姿動き.

ハリウッドのウジ虫のような気持ち悪さはありません.

またちょい役のおじいさんやおじさんなど,
かなりしっかり演技しているのにも驚き.

ただ一度だけみただけではどうも全部は理解できませんでした.
理解するものではないのでしょうが.

この映画はヨーロッパなどでは受けるのではないでしょうか.
日本的な映像美とちょっとわからない部分.
でも興行的には難しい.

今回ちょっとツッコメません.
とにかく安っぽさが全然ない.
やられてしまいました.

ま,後はDVDが出たときにコメンタリーを聞くとしましょう.


初稿2007/04/27


蟲師 8 (8)
蟲師 8 (8)
[漆原 友紀]
蟲師Official Book
蟲師Official Book
[漆原 友紀]
小説蟲師
小説蟲師
[辻井 南青紀,漆原 友紀]

 ホリデイ



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お話自体は何ということはない.
クリスマスの休暇中お互いの家を交換した独身30代女性.
それが各々出会いがあり恋愛がありそしてハッピーエンド.
まことにラブコメディーです.

135分.
長いですがダレずに見ることができました.

キャメロン・ディアスも30半ば.
さすがにはしゃいだ演技はキツクなってきました.
元々肌は粗いので年を感じます.

ケイト・ウィンスレットは顔で演技できますねー.
なかなかのものです.
わざとなのかかなり体を大きくしています.

さて30年前に引退した老ユダヤ人元脚本家(イーライ・ウォラック).
出てくる必然が何もない.

出会いが凄い.
歩行器を付けた老人.
どうも道に迷っているらしい.
それを見たアイリス(ケイト・ウィンスレット)が車で自宅まで送る.

自宅には老元脚本家の輝かしい実績が.

その後の老元脚本家の言動はそれほど頭に霞がかかっていない.
歩行器押して歩ける程度の距離で道に迷うほど.
そもそもどうして道に迷っているのが分かったのかが不思議.
台詞の見落としかもしれないが.

引退して約30年.
それでも映画会社から表彰したいと手紙.
出席するのを拒んでいる.
それは歩行器なしでは歩けないから.

そこでリハビリが始まる.
献身的なアイリス.

わずか数日で歩けるようになってしまった.
演台までの階段を駆け上がってしまう.
そんな驚異的な回復力なんて.
少なくとも90代の設定なのに.

それでも入ってくると満場の拍手で迎えられるのは涙ぐみます.

老脚本家,実年齢も90を超えている.
凄いです.

ハリウッドはユダヤ人に支えられているのがちらっと出てきます.

マイルズ(ジャック・ブラック)がビデオ屋で映画音楽について話す.
シーンではなく音楽.
ダスティン・ホフマンカメオ出演

何にも必要がないに過去の映画に対する暖かさ.
そんなものも入れながらの展開です.

休暇中にお互いの家を交換するなんてことがあるのですね.
しかもそれをネットを経由して.

以前ヨーロッパでは夏休み期間家を空けるので,
その間他人に貸すというのを聞いたことがあります.
その延長でしょうか.
日本人にはなかなか理解しにくいところではあります.


初稿2007/04/28
第2稿2007/05/04

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